畑からワインへ
あじむの丘農園について
「あじむの丘農園」は三和酒類㈱が出資する農業法人株式会社石和田産業が運営する自社管理畑で、安心院町内の①下毛圃場 ②矢津圃場 ③大見尾圃場の3圃場を管理しています。各圃場は、安心院の気候に対応できるように、全て雨除けのビニールシートを設置し、畑の水はけを良くする為の暗渠(畑下層に砕石等を敷き詰めて排水させる)や、各圃場にはバーク堆肥やパーライトの投入を行い土壌改良も行っています。
様々な栽培データを取得しながら、安心院町の土壌や気候に適したワイン専用品種の特定や日本に初めて導入されているぶどう品種の栽培(母樹管理も目的とした栽培)も行い、日本ワイン産業の発展にも寄与できるように日々取り組んでいます。
いいワインは、いい畑から。
ワインのすべては畑に始まり、畑に戻ります。安心院というその珍しい地名は昔「湖水跡にアシが生えていた」ことから蘆生 ( あしぶ)、のちに「あじむ」と呼ばれたとも伝えられています。現在でも深見川、津房川、佐田川の三つの川が合流する安心院盆地。この地は決して肥沃とはいえませんが、清水を背景にしたこの野趣にあふれる大地が、みずみずしい玉のようなブドウの実を育てています。この土地を耕し、この自然と共存しながらブドウを育ててきたのが、安心院ワインの造り手、生産農家です。ワインにはその土地特有の風土が表現されており、雨、風、光といった自然の恵みに加え、作り手の情熱や誇り、そして日々のひたむきな「農」の営みに支えられたものといえます。
『安心院葡萄酒工房』は、土づくりから生産農家とともに手を携え、ブドウの育みに丹精を尽くしています。すべては土から、畑から。安心院ワインの命は、この大地にほかなりません。
ワインのひと雫に、
想いのすべてを込めて。
日本のワイン醸造の現場でも、フランスやイタリアのように、産地や生産者の顔が見えるワイン造りが主流になりつつあります。日本の南、九州で産まれたワインは数こそ多くはありませんが、専門家たちの間で少しずつ話題にのぼり、そのクオリティに高評価をいただくことが増えています。その九州の中でも安心院の地は、瀬戸内式気候のため晴れの日に恵まれ、雨の少ない土地柄。この自然の恵みに感謝しながら、私たちはワイン造りに励んでいます。日々真面目に、コツコツと、ていねいに育てたブドウの一粒一粒を、芳醇なワインの滴に育て、皆様のもとへお届けしたい。それが安心院葡萄酒工房の願いです。
2011年、2016年に植え付け
広さ:5ha【植栽面積3.8ha】
栽培品種
(白)シャルドネ、ナイアガラ、アルバリーニョ、甲州
(赤)小公子、ピノノワール、タナ、ノートン、ピノタージュ
2018年~2020年に植え付け
広さ:10ha【植栽面積5.0ha】
栽培品種
(白)シャルドネ、アルバリーニョ、プチマンサン
(赤)ビジュノワール、ノートン、ピノノワール
2021年~2023年に植え付け
広さ:15ha【植栽面積7.2ha】見込み
栽培品種
(白)シャルドネ、ヴィダルブラン、アルバリーニョ(予定)
(赤)ビジュノワール、ピノノワール、タナ、カベルネフラン、メンシア、ピノタージュ(予定)